八坂神社

656年 伊利之(いりし)創建
 
祭神 素戔嗚命(すさのおのみこと)
   櫛稲田姫命(くしなだひめのみこと)
   八柱御子神(やはしらのみこがみ)
 
 「八坂さん」、「祇園さん」と呼ばれ、親しまれている神社。古くより疫病よけの神として信仰を集める。
 日本三大祭(東京「神田祭」、大阪「天神祭り」)の一つであり、京都三大祭(「時代祭」、「葵祭」)の一つでもある「祇園祭」は、八坂神社の祭礼。疫病平癒を願い、疫病を流行らすとされた、牛頭天皇(もとはインドの神。荒ぶる性格からか、素戔嗚命と同一視されている)を祀り鎮めるために869年に始まった。現在でも7/1~31までひと月かけて祭が行われる。…よっぽど激しい祟り神だったのだろうことを思わせる。
 この祇園祭のメインともいえる山鉾は、ゴブラン織りの布で飾られとても豪華。この山鉾、組み立てには一切釘を使わず、紐で縛って組み立ててゆく。人がたくさん乗れちゃうのだからすごい。山鉾巡業まで辻々に置かれているが、この中にあがらせてもらう事もできる。山鉾はどれも豪華で美しい。ただ、すごい人出の上、山鉾間の距離が結構離れているので、ちょっとくったりする(^_^;)。かなり覚悟していかねばならない。
 そして、この祇園祭の間、口にしてはいけない食べ物がある。それは、きゅうり。なぜならば、八坂神社の神紋がきゅうりを切った形に似ているからだそうな…。きゅうり好きには辛い季節ですね(^_^;)。
 祇園の端に位置し、四条通りの突き当りに突如として八坂神社の朱塗りの大きな西楼門が見える。交通量も多く、喧騒の中にある四条にあって、一歩境内に入ると、周りの木々に音を吸い取られているのか、とても静か。
 社殿はH.15年に新しくなり、朱色が鮮やか。
 祇園という土地柄もあって、お茶屋さんや舞妓さんの名前の入った提灯がずらりと掲げられている。華やか~。そして、お節分のときや、花灯路のイベント、祇園祭の時など、折々に舞妓さんの奉納舞を拝見することができ、花街に密接なお社だと感じられる。
 八坂神社から知恩院へ抜ける途中には円山公園があるが、この公園は、四季折々美しい。特に四月の桜の時期は、枝垂れ桜が本当に凄い。あれだけ迫力のある桜はなかなかお目にかかれないだろう。つつじの時期もいいし、冬枯れの枝垂れ桜も花の時期とは違った迫力がある。

 おそらく、京都の神社仏閣の中で、一番お参りしているであろう神社である。