勧修寺

900年 醍醐天皇創建
 

真言宗山階派大本山
 

本尊 千手観世音菩薩

 

 醍醐天皇の母・藤原胤子の菩提を弔うために胤子の祖父・宮地弥益の邸宅跡に建立された門跡寺院。
 江戸時代のものになるが、宸殿もあり、門跡寺院の面影を伝える。
 庭園は、氷室の池を中心に造られ、四季折々美しい。
 夏の蓮を目的で訪れたが、氷室の池にしろとピンクの花が可愛らしく咲いていた。白鷺やウシガエルなどの生物もいて、池のほとりの休憩スペースには双眼鏡が置いてあり自然観察を楽しめるようになっていた。
 また、お庭には樹齢750年と言われている「ハイビャクシン」という杉科の不思議な植物が地を這うように広がっていた。とても珍しい樹だ。
 お庭の一角には、ミニ四国八十八ヶ所巡りができるようになっていたり、何かと楽しめる。
 ちなみにこの「氷室の池」はその名の通り、平安時代、この池の水面に張った氷を宮中に献上し、その氷の厚さでその年の豊凶を占ったという由緒正しい池である。