安井金毘羅宮

668~671年 藤原鎌足 創建
 
祭神 崇徳天皇(すとくてんのう)
   大物主神(おおものぬしのかみ)
   源頼政(みなもとよりまさ)

 

 鎌足が一堂を創建し、藤を植え、藤寺と号したことに始まる。
 後に、崇徳天皇がこの藤を好まれ、1146年、堂塔を改修し寵妃・烏丸殿を住まわされた。
 崩御の後、崇徳天皇の霊を慰めるため、後白河法皇の詔により建治年間(1275~77)、観勝時として建立される。
 その後、応仁の乱(1467~77)により荒廃するが、1695年、太秦にあった蓮華光院が移された折、その鎮守として讃岐金刀比羅宮より勧請した大物主と、源頼政を祀り、安井の金毘羅さんと呼ばれるようになる。
 明治維新の後、院を廃し安井神社となり、第二次世界大戦後、現在の名となる。
 祇園の花街のすぐ近くに位置し、悪縁を切り、良縁を結ぶというご利益で有名。
 境内には、「縁切り縁結び碑(いし)」があり、真ん中にあいている穴を表からくぐって悪縁を切り、裏からくぐって良縁を結び、最後に形代を貼るとご利益があるらしい。
 この碑には、様々な願い事が書かれた形代がびっしりと貼られている。石の元の姿がわからないほどになっていて、凄い迫力だ。
 境内には絵馬館があり、様々な有名人の絵馬が拝見できる。私が行った時間、閉館していたので見ることはできなかった。残念。この神社のご利益から、絵馬にも縁切りの願い事などが書かれていて、ちょっとヘビー(^^;)。ええ、結構激しい内容の絵馬がかかっていたりするのです。
 夕方になると、灯籠や提灯に明かりが灯り、幻想的な雰囲気になる。
 で、後日、絵馬館を訪れる機会があった。入ってすぐ、様々な絵馬が出迎えてくれる。すご~い。古くは江戸時代から現代まで、奉納さえた絵馬が所狭しと並んでいる。1階は主に大絵馬を展示しており、二階は様々な漫画家さんや作家さん、タレントさんの描いた絵馬が飾られている。中でも私が一番拝見したかったのは、水木大先生の絵馬!手塚治虫先生の絵馬と一緒にガラスケースの中に入って展示されていた。興奮(笑)。
 館内を、係りの方が説明しながら案内してくださり、とてもわかりやすかったし、楽しかった。絵馬、奥深~い。かなりな穴場感があるが、一見の価値あり。

 で、ちょこちょこ訪れている神社なのだが、昔は知る人ぞ知るひっそりした神社だったのだが、現在では、パワースポット的な紹介がされていることが多いらしく、参拝するのにも行列ができるようになっていてちょっとびっくり(休日だったからだからかもだが…)である。

 そして、毎年開催されている「櫛祭り」。これ、一度拝見してみたい!櫛に感謝をするお祭りなのだが、古代から現代までの髪形を地毛で結った女性が拝見できるそうな。う~ん、興味津々だ。
 以下、エセ舞妓@すうでお楽しみください…(爆)。