宝筐院

11c~12c頃 白河天皇創建
 

臨済宗単立寺院
 

本尊 十一面千手観音菩薩

 

 もとは善入寺という。白河天皇の勅願寺として建立。1367年、室町幕府の二代将軍・足利義詮(よしあきら)が篤く保護し、没した後菩提寺となる。義政の時代になり義詮の院号に因み、寺名が宝筐院と改まる。
 幕末には廃寺となるが、五十数年を経て復興される。
 前々から訪れてみたかったお寺で、秋の紅葉の時期にぜひ行きたかったのだ。
 こぢんまりとした入り口から拝観受付に至り、小さな扉を開くとそこは、一面の紅葉のじゅうたん。思わず感嘆の声をあげる。そう、ちょうど紅葉のピークが過ぎ、葉っぱが散り敷いた状態だったのだ。圧巻…の一言。
 どこを見渡しても、紅葉!もう少し早い時期だったら、もう少し枝に残っていたかも…。
 入り口はこぢんまりだったが、中は結構広い。葉っぱのじゅうたんとなっていたためわからなかったのだが、お庭は苔に覆われているようだ。新緑の季節も美しいだろう。そして、枯山水のお庭もある。
 そして、境内の片隅には楠正行(まさつら・南朝の武将で南北朝の戦いにおいて討ち死に。善入寺の黙庵禅師により葬られる)の首塚と足利義詮のお墓がある。