梅宮大社

8c頃 県犬養三千代(あがたのいぬかいたちばなのみちよ)創建
 

祭神 酒解神(さかとけのかみ)
   酒解子神(さかとけこかみ)
   大若子神(おおわくごのかみ)
   小若子神(こわくごのかみ)

 

 橘氏一門の氏神として創祀。嵯峨天皇の妃・壇林皇后により現在の地へ。
 その名の通り、神花は梅で、神域にも多くの梅の木が植えられている。
 境内の神苑には季節により様々な花が咲き、私が訪れたときはちょうど、花菖蒲と紫陽花が美しく咲いていた。本当にタイミングが良かったようで、しかも雨が降ったり止んだりというお天気だったため、雨にしっとり濡れた花々がとても美しかった。紫陽花の種類もかなり多く、普段あまり目にすることのない珍しい花がたくさん見れた。
 この神苑の池の中に建っている茶室は、大納言経信が詠んだ「夕されば 門田の稲葉 訪れて 芦のまろやに 秋風ぞ吹く」の歌に登場する「芦のまろや」である。池の中にたたずむ姿は風情がある。
 神苑にはこの花々を撮ろうと、一眼レフと三脚を携えた本気モードの(笑)おじ様方がたくさんいらした。私はまだまだ甘かった(笑)。
 参拝した折、本殿は修理中でブルーシートに覆われていたのだが、ちらりとみえたその姿はおそらく美しい姿だろうと想像させられた。
 また、こちらの社は子授けや安産にご利益があるようで、神苑の参拝受付をしている時もご祈祷依頼をされている方がいらっしゃった。境内には「またげ石」と呼ばれる子授けの石がある。
 季節によるかもしれないが、神苑だけでも一見の価値あり。