梨木神社

1885年 創建
 

祭神 三條実萬(さねつむ)、三條実美(さねとみ)

 

 幕末の勤皇派公卿父子を祀る神社。三條家屋敷跡に創建される。萩の名所としても有名。
 実萬は当時、道真の生まれ変わりと崇められ、「今天神」と称されていたほど。父子ともに王政復古を唱え、明治維新の原動力となる。
 東京遷都の際、京都御所廃止論が出た折、実美が断固反対し、廃止案は中止となり、なおかつ即位は京都御所で行われるようになった。
 京都御所が現在まで残っているのは、実美のおかげ。京都の恩人といわれている。
 境内にある「染井の水」は、京都三名水(醒ヶ井、県井、染井)のうち現存する唯一の名水。私が訪れた時も、水を汲みに来ている人がちらほらいた。
 御所に隣接しているが、境内は静かで、落ち着く。萩の名所としても有名。