泉涌寺

天長年間(824~834) 弘法大師開基
1218年     俊?律師開山
 

真言宗泉涌寺派総本山
 

本尊 釈迦如来・阿弥陀如来・弥勒如来

 

 皇室の菩提寺として「御寺(みてら)」と呼ばれている。
 もとは、法輪寺、続いて仙遊寺と呼ばれていたが、1218年、寺院の一角から清水が湧き出したことから泉涌寺と名を改める。現在も涸れることなく涌き続けており、仏殿の横のお堂に囲われている。
 西国33ヶ所15番札所の今熊野観音寺がある。
 入り口を入って右手に宝物館と楊貴妃観音堂がある。観音堂に祀られているのは、その名の通り、絶世の美女とされる楊貴妃をモデルとして玄宗皇帝が彫らせたと言われている観音像。確かにとてもお美しい。
 そして、仏殿へ。通常の造りとして、入り口から本堂へ続く参道は、上り坂が多いのだが、ここは下り坂。その昔、庶民の立ち入りが禁じられていた頃、入り口で伏し拝んで本尊にお参りする時に、ちょうど本尊との目線が同じ高さになるように造られているのだそうな。…凄い…。
 そして、特筆すべきは仏殿のご本尊!三尊像といえば、だいたいが真ん中が主尊(如来)で、両脇が脇侍(菩薩など)の場合が多いのだが、ここは三尊ともが如来!!凄いパワー!!なんかご利益ありそう…(笑)。
 また、年に数日のみ公開される大曼荼羅。日本一の大きさを誇る。仏殿に掲げられるのだが、あまりの大きさに直線には掲げられないので(仏殿自体もビルの3階ほどの高さがあるにも関わらず)、横から見るとコの字型に掲げられるのですって。重さもそうとうなものらしい(何kgかは忘れましたが(-_-;))。
 色々と凄いお寺です。
 私が訪れた時は、閉門間近だったため、奥までじっくり拝見することができなかった。また再度訪れたい。