法然院

12世紀 法然上人源空開創
1680年 忍澂により現在の地へ
 
浄土宗単立
 
本尊 阿弥陀如来
 
 哲学の道から大文字山へ向かっていくと法然院がある。
 法然院は、普段はほんの一部しか公開されていないが、期間限定で伽藍内の公開がある。
 入り口の門は、どこか山荘を思わせるようなかやぶき屋根の可愛らしい造り。
 中に入ると、参道両脇には白砂が台形に盛られており、ちょっとびっくりするが、すがすがしい。この砂には、季節によってか、行くたびに違った模様が描かれているような気がする。数回しか訪れていないので、真相は謎であるが…。
 境内には池や美しい苔のじゅうたんがあり、ひっそりとした美しさがある。また、本尊の阿弥陀如来の前の壇には二十五菩薩を表した季節の花々が置かれており、まさに散華というにふさわしい。私が訪れたときには紫陽花が供えられていた。このとき、手水場にも紫陽花が置かれていて、素敵だった。
 隠れ家的なたたずまいを呈している。
 ぜひとも特別公開の折に再度参拝したいものである。