清水寺

778年 延鎮開山
780年 坂上田村麻呂創建
 
北法相宗
 

本尊 十一面千手千眼観音菩薩

 

 西国33ヶ所16番札所。いわずと知れたお寺。通称「きよみずさん」。

 奈良の僧延鎮が夢のお告げによって音羽の滝を見つけ、観音の霊地として草庵に暮らしていたところ、坂上田村麻呂がやってきて、感銘を受け、寺院を建立したのが始まり。
 この清水寺にたどり着くまでに登る坂は、いろいろなお土産物屋さんが軒を連ねていて楽しく、坂道も苦にならない(笑)。
 その坂を上ったところで、大門と三重塔が出迎えてくれる。
 「懸造り」と呼ばれる技術で、崖の上に建てられた本堂の舞台、「清水の舞台」からは京の町が一望でき、とても気持ちがよい。この舞台の組み木もすばらしい。なんと、釘を一本も使用せずに組まれていて、近くで見るとその大きさと技術に驚きだ。また、本堂の姿も美しい。
 境内には「音羽の滝」と呼ばれる日本十大名水の筆頭にあげられる清水があり、この名水は、ながーい柄杓(しかも丁寧に、殺菌消毒の青い光にさらされている)で汲んでいただける。3筋の流れがあるが、それぞれご利益が違っているそうだ。ちょっと楽しい。この水が“清水”の名の由来となった。
 期間限定で、夜間拝観も行われ、ライトアップされて幻想的。
 私は、秋の夜間拝観で参拝したが、足元には明かりのともった灯篭が置かれ、どこからともなくお香が漂い、庭の紅葉とともにとても良い雰囲気だった。また、この時期だけ公開される素敵なお庭・成就院もライトアップされ、解説もしてくれてとてもよい。昼間訪れるのも夜間訪れるのも、がらりと違った表情が楽しめる。
 また帰りには、行きとは違った坂を下りると楽しさ二倍(笑)。
 季節によって、拝観時にいただけるチケットの絵柄が違っており(春は桜、夏は青葉、秋は紅葉、冬は雪)、目指すは四種全部集めること(毎度同じ時期に行っていて、なかなか違うのがいただけない)。