禅林寺(永観堂)

853年 真紹開基
 
浄土宗西山禅林寺派大本山

   (もとは真言宗寺院)
 
本尊 阿弥陀如来
 
 この寺院の本尊・阿弥陀如来は「見返り阿弥陀」と呼ばれ、左後方を振り返っておられ、とても珍しい。その由来は、七世の住持・永観律師が厳しい修行中、阿弥陀如来が現れ振り向きざま「永観、遅し」と声を掛けられたお姿を写したといわれる。その振り返ったお姿は、遅れる人々を待っているかのようで、感動(ToT)。結構小さいながらも、その慈愛に満ちたお姿はとてもお美しい。正面からだけでなく、左側(お顔の方)からも拝見できるのがいい。そしてこの永観のときに浄土宗の寺院に改宗する。そこから「永観堂」と呼ばれるようになる。
 秋の紅葉の時期は凄い人出。期間限定で夜間拝観を行っており、ライトアップされた境内は幻想的で美しい。だが、さすがに「もみぢの永観堂」といわれるだけあってすごい人でちょっとげっそり。正直、厳しいほどの人出だった(^_^;)。行った時間が、夜間拝観の始まる少し前(通常の拝観を一度締めたあと準備するみたいだ)で、門前では行列ができ、並んで拝観が始まるまで待っていたから、余計人がごった返していたのかもしれないが…。
 じっくり拝観するなら普通のときに行ったほうがいい。次回は通常時に行こうと思う。
 …ということで、4年ぶりに明るいうちに拝観しに行った。人はやはり凄かったが、じっくりゆっくり拝観できたので、とても満足。夜間には行けなかったところへも行くことができたし、夜と昼とでは雰囲気が違っていて、どちらもとても良い。
 堂内も拝観でき、それぞれ、美しい襖絵が残っていて、見所がいっぱい。また、多宝塔があり、そこまで登ると、境内や京都の街が一望でき、良い眺め。境内には、茶店もあり、紅葉を見ながら一服できる。その前のお池には、鴨がもりもり(笑)いて愛らしい。
 青紅葉の季節も美しいかもしれない…。今度は、青紅葉の季節に行ってみたい。きっと、ごった返すことはないだろうし(笑)。