蓮華王院(三十三間堂)

1164年 後白河法皇の命により平清盛創建
 

天台宗
 

本尊 千手観音菩薩

 

 後白河法皇が法住寺殿と呼ばれる院御所に平清盛の財力を持って建立した。 

 通称の三十三間堂は、本堂の内陣の幅が三十三間(118.22m)あることからこの名が付いた。三十三というのは、観世音菩薩が時や状況に応じて33の姿に変じて人々を救うという「観音の33応現身」に由来している。
 堂内に入ると、とにかく圧巻!本尊の千手観音(お美しい)を中心に、左右に500体ずつ、合計1001体の千手観音立像が並ぶ。この千躰仏のうち124体は創建当時のもの(凄い!)。しかも、一体一体全てお顔が違う。自分や知り合いに似たお方を探すのも一興かと。
 その前方には、二十八部衆立像、風神雷神像が並ぶ。この像は、鎌倉時代の代表的仏師運慶の長子・湛慶率いる慶派仏師の作といわれ、どの像も生き生きとしていて、一体一体がそれぞれ個性を持っている。目には玉眼(水晶で作られた目)がはめこまれており、よりリアルに見える。何時間でも拝見していたくなる。簡単な解説が掲げられているのも嬉しい。
 内部は言わずもがなながら、お庭から見る本堂もすっきりとした美しさがある。さすがに長い(笑)。お庭も小さいながらこざっぱりしていていい。

 この三十三間堂にて行われる通し矢は、一月の京都の風物詩にもなっている。
 また、拝観時にいただけるしおりも凝っていて、とっても素敵。思わず飾りたくなってしまう造りだ。…と思ったら、数年後に訪れたら、しおりが変わっていた!前よりシンプルになってる…。がひょーん(-Д-;)。いつの間にか変わっていたのか、それとも初めて訪れた時が特別だったのか?
 なにはともあれ、仏像好きにはたまらんお寺である(笑)。素敵な仏像に囲まれてシアワセ気分を味わってみませんか?(笑)