高台寺

1606年 北政所ねね建立
 
臨済宗建仁寺派

  (もとは曹洞宗寺院)
 
本尊 釈迦三尊
 
 豊臣秀吉の死後、菩提を弔うために秀吉の正室・北政所ねねが建立したお寺。
 このお寺もお気に入りのひとつで、たびたび訪れている。
 霊屋(おたまや)には秀吉とねねが祀られ、須弥壇や厨子には美しい蒔絵が施されている。琵琶や笙、笛や琴などの楽器や桜にいかだなどの文様で、「高台寺蒔絵」と称されている。外部から離れて見ることしかできないので少し遠いのだが、遠目からでも美しさ、豪華さは十分伝わる。
 霊屋と開山堂を結ぶ階段は臥龍廊と呼ばれ、上から見ると、屋根の瓦が竜の鱗のように見え美しい。
 傘亭、時雨亭といった茶室も境内にある。この傘亭は、屋根の部分がまるで傘の骨のようになっていて珍しい。
 枯山水のお庭もあるが、ほかのお寺とは違い、行く度に違ったレイアウトになっていて、現代アートとのコラボなんかもあって、おもしろい。
 また、この付近の通りは通称「ねねの道」と呼ばれており、とても風情があって良い。散策するだけでもかなり京都らしさが味わえる場所。また、近くにある「掌美術館」には高台寺関連の品々が展示されており、必見。
 また、夜間のライトアップや色々なイベントも積極的に行われているお寺で、何度訪れても楽しめる。私も結構なリピーターである(笑)。最近は、妖怪関係のプロジェクションマッピングなども定期的に開催していたり、結構革新的なお寺の一つではなかろうかと思われる。

 そして、塔頭である、圓徳院もとても好きなお寺。お庭が素敵なのだ。そして、こちらでお抹茶をいただくことができる。しかも、本格的なお茶室で。このとき、一人きりで伺っていたため、にじり口からにじって入ってという本格的な仕様にちょっとドキドキした(笑)。なんちゃってお作法で頂戴いたしました。少しでもお茶の世界に触れていてよかった…と思った(笑)。だいたい、お庭のあるお寺でいただくお抹茶は、お庭を眺めながらいただく方式が多いので、このタイプのお茶席は、いや~、焦った(^^;)。皆様も圓徳院さんへお越しの際は、ぜひ本格的なお抹茶体験を!