高山寺

774年 光仁天皇開創

 

単立寺院
 (もとは華厳宗→真言宗御室派)

 

本尊 釈迦如来

 

 もとは神護寺別院。神願寺都賀尾坊。
 後鳥羽上皇から下賜された“日出先照高山之寺”という勅額にちなみ、明恵上人が1206年に改名。
 京都駅からバスに揺られること約1時間。かなり登ります。山の中にあります。
 ここ高雄周辺は、紅葉の名所として有名で、秋は人でごった返し、交通手段が車かバスしかないため、激しい渋滞になる…という噂を聞いていたので、ここはあえて、新緑の時季を狙ってみました。
 辿り着くと、青もみじがたくさんお出迎え。さすが、紅葉の名所!本当に、秋は見事だろうなあ…。
 でも、この時季で正解!人はそれ程いないし、とっても清々しい!何より落ち着いた雰囲気。周りは山なので、空気もうまい!(笑)前日まで雨続きだったせいか、緑が洗われて、本当に美しい。苔も良い感じ。
 まずは、石水院へ。こちらには、「漫画の原点」とも言われている『鳥獣人物戯画』がある(ただしレプリカ。本物は京都及び東京国立博物館が所蔵)。受付にポストカードやら手ぬぐいやらTシャツやらが置かれてあり、しばし見とれる(笑)。もちろん帰り際、ポストカードお買い上げ~。
 もともとは経蔵として建てられた石水院。こぢんまりながら趣がある。明恵上人の時代の唯一の遺構で、もとは金堂の東にあったものを明治22年に現在の地へ移した。ひさしに座れば日がな一日、もへ~っとできそう。
 開山堂や金堂も、質素な雰囲気ながら凛とした美しさがある。緑に囲まれて美しい。
 本当に静かで、雰囲気の良いお寺。私が訪れた時、かなりの好天だったこともあり、光が緑という、かくも美しい景色に出会えた。遠いけれど、行ってよかった。印象深いものとなった。