龍安寺

1450年 細川勝元建立
 

臨済宗妙心寺派
 

本尊 釈迦如来

 

 龍安寺といえば、石庭!とイメージできるほど、「虎の子渡し」と呼ばれる石庭がとても有名なお寺。
 山門をくぐると、左手に鏡容池と呼ばれる大きな池がある。かつてはおしどりが群れ遊んでいたらしいが、現在ではアヒルが悠々と浮かんでいる。周囲は花にあふれ季節ごとに美しいだろう。
 石段を登ると庫裡と方丈に辿り着く。ここの石段がとっても風情があって良い。
 そして、メインともいえる方丈の石庭拝観へ。
 白砂の中に15個の自然石を置く。この配置が絶妙…なんだろうなあ…と思いつつ(←わからない(^_^;))、ぼーーっと眺める。あー、本当に何時間でもぼーーーっとできそう…。現世逃避…?現在もどういった意味があっての配石なのかは、謎なのだそうだ。見る者の自由な想像におまかせということらしい。
 この石庭を囲んでいる土塀は、奥に行くほど高さが低くなっており、遠近法が使われていて奥行きを感じさせる造りとなっている。本当に美しい。
 方丈の裏には「知足のつくばい(レプリカ)」が置かれている。
 『吾れ唯足ることを知る』…「知足のものは貧しいといえども富めり、不知足のものは富めりといえども貧し」という禅の格言を謎解きに図案化されたものだという。なぜかお賽銭が投げ入れられていた。日本人って、こういうのにお賽銭を入れるの、好きだよなあ…(^_^;)。
 境内には、青々とした苔が至るところに生えており、その情景も美しい。参拝者も結構多かったけれども、それを感じさせないくらい静寂な雰囲気を備えた美しいお寺である。