仁和寺

886年 光孝天皇勅願時として宇多天皇開基
 
真言宗御室派総本山
 
本尊 阿弥陀如来
 
 初の門跡寺院で、門跡寺院筆頭の格式を持つ寺院。門跡寺院とは、出家した皇族が住まう寺で、その風格はさすが。
 仁王門がとても荘厳で、中門に続く参道には白い玉砂利がしかれ、その両脇には緑の木々が植えられ、コントラストが美しい。
 「御室御所」ともよばれ、金堂は京都御所の紫宸殿を移築改宗したもので、その面影が偲ばれる。皇族ゆかりの寺だけあって、襖絵や螺鈿細工などの装飾もすばらしい。
 白書院・黒書院両院や宸殿から眺めるお庭もとても素敵で、時が立つのを忘れてしまう。
 また、「御室の桜」で有名。境内には、多くの桜が植えられ、花が咲いたらそれは見事だろう。
 霊宝館は期間限定で公開され、国宝の阿弥陀三尊像他、様々な宝物が展示されている。中でも出家前の釈迦の姿の「悉達太子像」は美しい。
 …で。桜の時期にリベンジ(笑)。こちらの桜は遅咲き。背が低く、もりもりとした花をつける。ところでこの御室桜、「おかめ桜」とも呼ばれる。なぜかというと、花が低い=鼻が低いというダジャレからだそう。日本人、こういうの大好きやな(笑)。人も多かったけれど、素晴らしい。特に、五重塔とのコラボレーションが見事。
 席料さえ払えば、この桜の元で持ち込んだお弁当やその辺りで販売されている食べ物や飲み物を堪能しながらのお花見もできるようになっている。お抹茶のいただける席も設けられていたので、そこで一服。桜と五重塔を眺めながらの一服は、至福(笑)。